自閉症児のいる暮らし -6ページ目

知的障害者も徴兵

まったくここまでイメージ操作をしたいのでしょうか。
毎日新聞。


なにがなんでも、国防軍を悪者にしたてたいのでしょ
うか。


60年以上前の価値観で、現在を裁くのはおかしいで
しょう。


私は、現在のように、何が何でも弱者の権利を主張し、
障害者を隔離して保護するだけの風潮には反対です。
社会で生きていく限りは、義務があり、国や社会の役
にたつ為には、障害者も積極的に社会義務を負うべき
だと思っています。


おそらく、徴兵にかりだされた障害者も、自分も必要
とされている、皆と同じ義務と権利があると判断して
いたのだと思います。綺麗事ではなく、日本が戦争に
負けて、植民地になってしまったら、障害者の権利ど
ころの話ではありません。時を同じくして、ドイツで
は、障害者を集めて処分していたのですから。

自分達が暮す地域を守る為に、知的障害者達も協力し
て、徴兵されたのだと思います。


「終戦間際になるほど、より重度の障害者が増えてい
 た。」と、記事にもありますが、ほとんど敗戦が決
まっていた頃で、資源もつき、かの戦艦大和ですら燃
料がなかった頃ですので、日本存続の危機だったので
はないでしょうか?明日から国が無くなり、日本人が
これからどういう扱いをされるかわからない危機感の
中で闘っていた時代です。現在の平和ボケした価値観
で善悪を決めつける事は愚かです。



-----------引用開始----------

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a
=20050919-00000009-mai-soci

社会ニュース - 9月19日(月)3時5分

<旧陸軍>知的障害者も徴兵 大戦中、
     480人以上



 日中戦争から太平洋戦争にかけ、本来徴兵を免除さ
れる知的障害者が多数、陸軍に入隊させられていたこ
とが、清水寛・埼玉大名誉教授(障害児教育学)の調
査で分かった。戦地から本土の病院に送還された兵士
のうち、少なくとも484人をカルテの分析で確認し
た。兵力不足が深刻になった戦争末期に近づくにつれ、
徴兵されるケースが急増。ほかに戦死者も多数いたと
みられ、清水名誉教授はさらに多くの知的障害者が徴
兵されたとみている。戦地で精神疾患を発症した例も
多かったが、恩給や補償の対象外にされたことも判明
した。【鵜塚健】



 ◇末期ほど増加、恩給も対象外⋯埼玉大名誉教授が
調査「国は補償検討を」


 極限状態のなか、戦地では精神疾患を発症する兵士
が多数発生。こうした兵士のほとんどは、国府台陸軍
病院(現・国立精神・神経センター国府台病院、千葉
県市川市)に収容され、1937~45年度に1万人
以上が入院した。



 清水名誉教授は、同病院が保存する8002人分の
カルテ(病床日誌)を5年がかりで分析。このうち徴
兵検査時に知的障害があったとみられる兵士が484
人(6%)いたことが判明した。
 入院した時期で分けると、37年度は4人だったが、
戦争末期の44年度には157人、45年度は81人
となっていた。ほとんどが入隊後数カ月以内で病院に
収容されており、終戦間際になるほど、より重度の障
害者が増えていた。
 当時の兵役法では「疾病其ノ他身体又ハ精神ノ異常」
がある人は「兵役ヲ免除ス」と規定している。清水名
誉教授によると、当時の解釈だと知的障害者もこの規
定による免除の対象となるが、戦争末期には兵士が不
足し、徴兵が急増したとみられる。



 一方、戦地で身体的、精神的傷病を負った兵士には、
恩給や療養費が支給される。しかし、知的障害の兵士
の場合、大半が戦地で新たな精神疾患を発症するなど
していたにもかかわらず、もともと障害を抱えて入隊
したとみなされ、恩給や補償の対象外とされた。
 清水名誉教授は「戦死した例も多数あるとみられ、
把握できた知的障害者は一部だろう。法を無視して徴
兵されたうえ、戦地で加わった疾患で、戦後も苦難を
味わったはず。今からでも国が調査し、補償を検討す
べきだ」と話している。【鵜塚健】
      ■         ■

 ◇弱者を襲う戦場の過酷⋯派遣後、症状さらに悪化、
「死ぬ方がいい」と脱走も


 本来兵役を免除されるべき多くの弱者が戦地に駆り
出されていた。想像を絶する戦場で、新たな疾患を発
症した知的障害の兵士たちは補償も受られずにいる。
調査した清水名誉教授は「国の事情で兵士として戦場
に送り込まれ、戦地で役立たないとわかると『もとも
と不適格だった』と切り捨てられた」と憤る。
 清水名誉教授が調べた8000人を超えるカルテに
は、1人あたり数十枚の記録が綴じられ、入隊後の経
過、身体や知能の検査過程などが詳しく記録されてい
た。


 千葉県出身のある男性は1942年1月、20歳で
召集され、陸軍一等兵として中国河北省の戦地に送ら
れた。しかし軍隊での行動に適応できず、43年3月
に千葉県の国府台陸軍病院に送られた。
 カルテによると、男性は「算数力ハ零ニ等シ」と診
断され、精神年齢は6歳8カ月とされたという。最終
的に重度の知的障害と診断され、3カ月後に同病院を
退院した。戦地に派遣されてから精神のバランスを崩
したとみられ、カルテには「症状増悪」などと書かれ
ていた。男性の精神状態が戦地で悪化した様子が詳細
に残されていたが、国はもともと障害があったとして、
恩給の対象と認定しなかった。


 茨城県出身の男性は20歳で徴兵されたが、入隊後
に脱走をしたとして問題に。同病院に送られ、知的障
害があると診断された。カルテに書かれた男性の聞き
書きには「点呼に立つのが恐ろしい。夜になると皆が
たたいたりするから」という記述もあった。本人の手
記も添えられ、「兵隊が嫌になってしまった。死んだ
方がよいと思って抜け出しました」とつづられていた。
 清水名誉教授は「戦争は一番弱い者に対して最もむ
ごい仕打ちをする。その現実を若い人たちにも伝えた
い」と話した。
(毎日新聞) - 9月19日3時5分更新



----------引用終了-----------



これでもかと死者の鞭打つ旧陸軍へのバッシングが続
きます。

戦争なんて、したくてする人は日本人なら皆無です。
旧日本軍だって、自分から戦争をしかけたわけではあ
りません。当時、アジアというものはなく、ほとんど
が、欧米の植民地でした。今のアジアで、植民地でな
かったのは、日本とタイだけでした。大東亜戦争後に
独立運動があちこちで起こり、アジアができました。
それまでは「イギリス領」であり、「オランダ領」で
あり、「フランス領」などでした。そして、その悲惨
さを知っていた日本人は、日本を植民地にしないよう
に闘ったのです。台湾と朝鮮は植民地ではなく、日本
でした。だからこそ、台湾人も朝鮮人も、日本軍とし
て、共に自分達の地域を守る為に戦ったのです。そし
て、健常者も障害者も、自分達の故郷を守る為に戦っ
たのでしょう。それだけ、生死をかけ、守るものがあ
ったのです。


明日、生きていられるかどうかの保障もない約70年
前の戦時下で、21世紀の「人権」をふりかざす人な
どいたのでしょうか?そういう人達がいたなら、どう
してその時、障害者の権利を守らなかったのでしょう。


戦後の障害者は、その人権が保障され、隔離されなが
らも保護をうけられ、飢え死にする障害者はいなくな
りました。健常児が親の虐待によって餓死する事はあ
っても。


戦後60年。日本人も日本国家も、二度と障害者を戦
場に送らないよう、今も努力を続けています。これは
評価すべき事です。きちんと過去から学んでいるので
す。過去と現在と未来を一直線上において、考えてい
るのです。

自分達だけを安全で綺麗な位置におき、自分に危害が
加えられない事だけを選んで批判する人間に比べれば、
日本を救う為に戦った人間が極悪人になるのでしょう。


「本来徴兵を免除される知的障害者」



「本来徴兵を免除される知的障害者」
という原則が確かにあったのですから、それでも切羽
詰まって陸軍に入隊させられていたという当時の日本
の苛酷な状況がうかがえます。


私達がごくあたりまえに享受しているこの平和な日本
は、多くに犠牲の上に成り立っている事を忘れないよ
うにしたいです。

特定アジアの福祉政策

興味深い本が出版されています。

AA!DAEHANMINGUG〈Cho, Seong Kwan〉
という本で趙 成寛【著】条北 優【訳】です。


http://bookweb.kinokuniya.co.jp/
htm/4478170487.html


『朝鮮日報』社会部の金亨基キム・ヒョンギ記者は、
「捨てられた障害者」という記事を書いています。
(1997年7月5日)


----------引用開始----------


http://bbs.enjoykorea.jp/jphoto/read.php?id
=enjoyjapan_13&nid=55207&work=list&st=
&sw=&cp=3



<ソウル瑞草区ソチョグにある交差点は、江南を代表
するダウンタウンの一つだ。通勤客でいつもにぎわっ
ているが、そのなかには語学学校などに勤務する外国
人も少なくない。


 毎朝、地下鉄駅へ急ぐ人たちが駅の入口付近で驚い
たようにさっと両側によける。歩道に誰か横たわって
いる。切断された二つの足をゴムチューブで結んだ物
乞いが、昔の歌が流れるアンプを少しずつ前に押しな
がら、物乞いをしているのだ。梅雨どきの雨を浴びな
がらうつ伏せになった男を避けて歩いていく人たちの
表情は落ち着かない。



 すっきりしない気分で電車に乗り、人々は目を閉じ
て、睡眠不足を補う。新聞を広げる音さえ耳障りな出
勤時の独特な雰囲気は、しかし、二つ先の駅で壊れる。
電車のドアが開くと、ざるを持った盲人が杖をつきな
がらやってくる。



 盲人はポケットからハーモニカを取り出し、讃美歌
を演奏する。ちらっと目を開け、再び目を閉じる通勤
客。顔には不快感が表れる。彼が隣りの車両に消える
まで、雰囲気は落ち着かない。


 これは瑞草区ソチョグにかぎったことではない。い
つからか、このような光景はソウルのあちこちで見ら
れるものとなった。経済協力開発機構(OECD)の
加盟国になり、先進国の仲間入りをしたこのごろ、む
しろさらにひどくなっているような感じがする。OE
CD加盟国では、働くことを嫌う怠け者が物乞いにな
ることはあっても、障害者が生きるために道端で物乞
いをするようなことはあってはならない。



 障害者の世話は、同情心の深い人たちが個人的にす
るのではなく、政府が請け負わなければならない基本
的な任務である。そのために国民は税金を納めている
のだ。障害者の福祉を国家の仕事の優先順位の後回し
にすることは、後進国のやり方だ。財政的に余裕がな
いというのも説得力がない。高速鉄道の工事の停滞で
浪費されている数十兆ウォン、元大統領が不正に蓄財
した数千億ウォン、利得追求と政争に明け暮れる政治
家たちがあちこちで飲み込む数え切れないほどの黒い
金、そのような金から少し回すだけでも韓国の障害者
の生活ははるかに良くなるのではないか。>



 金亨基キム・ヒョンギ記者は、韓国人が日常生活で
いつも見ていながら、時に見ぬふりをし、時に目を背
けている捨てられた障害者たちの姿に触れながら、国
家と政府の責務にまで話を広げている。


 捨てられた障害者たちを見ながら、国家が彼らを受
けとめなければならないと考える平凡な市民が、果た
して何人いることだろう。特に、実際に障害者政策を
行う関連部署の長官と公務員たちは、捨てられた障害
者たちを見ながら何を思っているのだろうか。私は関
連部署で働く公務員でさえ、このように考える人はご
く少数にすぎない、いや、厳しく言えば何も考えてい
ないと確信できる。根拠は簡単だ。捨てられた障害者
たちどころか、面倒を見てくれる家族がいる障害者た
ちでさえ、身動きできない状態に置かれているのが大
韓民国だからである。(自国批判がタブーな言論弾圧
国家韓国から逃れて、日本で本を出版した韓国人記者
、趙成寛Cho, Seong Kwan)


----------引用終了----------




「経済協力開発機構(OECD)の加盟国では、働くこ

とを嫌う怠け者が物乞いになることはあっても、障害

者が生きるために道端で物乞いをするようなことはあ

ってはならない。」





「障害者の世話は、同情心の深い人たちが個人的にす

るのではなく、政府が請け負わなければならない基本

的な任務である。そのために国民は税金を納めている

のだ。障害者の福祉を国家の仕事の優先順位の後回し

にすることは、後進国のやり方だ。財政的に余裕がな

いというのも説得力がない。」



特定アジアといわれる中国、韓国、北朝鮮と、日本等、

東アジア共同体として、共同体もしくは、国連に日本の

主権を譲渡する動きがあります。けれども、現在の特定

アジアの障害者対策は、ほとんど何もなされていないの

が現状です。



もし、東アジア共同体が現実になってしまったら、数の
上では、中国の人口13億人に対してですから、人口1
億の日本では、日本の発言力は十分の一になるだろうと
予想されています。どういう決まりなのかまったく理解
に苦しみます。ようするに、非常に大雑把な構想です。


こういうのは歴史的にいうと冊封体制というのではない
でしょうか?


いくらなんでも日本一国で中国と北朝鮮の餓死寸前の人
民を養えません。日本は搾取されるだけになります。地
球市民といえば、何となく聞こえはいいようですが、あ
まりにもうさんくさすぎます。


きっと東アジア共同体を推進する人々は、自分達が勝ち
組とやらにもう入っているのでしょう。日本の今の体制
では手にする事が出きない程の特権階級になれるようで
す。共産主義国の幹部の生活ぶりは歴史が証明していま
す。皆が平等になるはずの共産主義で、特権階級がうま
れるのです。



日本の今回の自民党の圧勝は、こうした危機感をもつ国
民が東アジア共同体にまっしぐらの岡田政権を許さなか
っただけの事です。自民党を選んだわけではありません。

中国よりの政権か、米国よりの政権か、しか選べなかっ
た日本国民は、日本政府の国家意識のなさに呆れ返って
いるのでしょうか。

国民が意識を覚醒して、訴える事しかできませんが。そ
の意味でも、マスコミがいうように、自民党に入れた有
権者は愚民だという意見に反対です。入れるところがな
いからこそ、共産も社民も席数をのばしているのですか
ら。



「障害者福祉は政府が請け負わなければならない基本的

な任務であり、そのために国民は税金を納めている。」

「障害者の福祉を国家の仕事の優先順位の後回しにする

ことは、後進国のやり方だ」と、日本の進歩的文化人や

学者や政治家が声高にいえないのでしょうか。



福祉が切り捨てられる中、特定アジアに目を向ける時、
これからの日本政府の課題が垣間見られます。

障害者支援法案いよいよ本決まり

選挙も終わったところで、さっそくはじまりま
したね。福祉の予算カット。


----------引用開始----------

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050916
-00000073-mai-soci

社会ニュース - 9月16日(金)17時30分

<障害者支援法案>自己負担の施行日を延期 
 厚労相

 身体、知的、精神の障害別施策を一元化し、障
害者に1割の自己負担を課す障害者自立支援法案
について、尾辻秀久厚労相は16日の閣議後会見
で、自己負担の施行日を来年1月から2月以降に
延期する方針を明らかにした。同法案は先の通常
国会で審議中、衆院解散で廃案になり、21日開
会の特別国会で再提出される見通し。
(毎日新聞) - 9月16日17時30分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=
20050916-00000105-kyodo-pol

政治ニュース - 9月16日(金)13時26分

与党が会期42日間を提案 特別国会で各派協議会

 衆院選を受けて特別国会の日程などを調整する
衆院各派協議会が16日、国会内で開かれ、与党
側は会期を9月21日から11月1日までの42
日間とするよう野党側に提案した。
 野党側は民主党の新執行部がまだできていない
などとして持ち帰った。週明けの20日に最終的
に詰める予定。
 協議会には政府から杉浦正健官房副長官が出席
し、特別国会に内閣として郵政民営化関連6法案
など22本を提出する方針を表明。与党側は民営
化法案を審議するため特別委員会を設置したい考
えを伝えた。
 ほかの提出予定は、先の通常国会で廃案となっ
た障害者自立支援法案や放送法・電波法改正案、
インド洋での海上自衛隊による給油支援活動延長
のためのテロ対策特別措置法改正案など。
(共同通信) - 9月16日13時26分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=
20050916-00000075-jij-pol

政治ニュース - 9月16日(金)13時1分

与党、特別国会会期42日間を提案=政府、
郵政など22法案提出
 自民、公明両党は16日午前の衆院各派協議会で、
21日召集の特別国会の会期について、11月1日ま
での42日間とすることを提案した。通常、首相指
名選挙などにとどまる特別国会としては、異例の
長期間となる。野党側は即答せず持ち帰った。
 協議会では杉浦正健官房副長官が、特別国会に
提出を予定している法案について、郵政民営化関
連6法案のほか、国家公務員給与法改正案、テロ
対策特別措置法改正案、先の国会で廃案になった
障害者自立支援法案など計22本とする方針を示し
た。 
 一方、与党側は、先に民主党と合意した憲法常
任委員会の設置を撤回し、新たに50人規模の特別

委員会とすることを提案。特別委の権限は、憲法
改正の手続きを定めた国民投票法案の審議と憲法
に関する広範な調査に限定すると説明した。共産、
社民両党は反対したが、民主党は賛否を保留した。
 また、小泉純一郎首相の所信表明演説について
は、26日に行うことを決めた。(了)
(時事通信) - 9月16日13時1分更新


----------引用終了----------


.増税に向けて、切れるところから切り崩しがはじ
まります。

なんでもかんでも、国がなんとかしてくれると、
困ったら生活保護をうければいいと、甘く考えて
いるわけではないでしょうが、これから障害者は
どう暮せばいいのでしょうか?


家族とか共同体とか、補強できるところは、して
おいた方がいいと思います。なんせ、最後には、
生き残ろうとパワーのある人間だけが生き延びま
す。そうして、ある程度生きたら、迷惑をかけな
い程度に死ぬ事を考えた方もいいでしょう。いえ、
自殺ではなく、延命措置をとらずに、自然に死ん
でいってもいいと思います。障害の有る無しかか
わらず。。。


人生は、長く生きるのが目的でなく、どう生きた
か、地上に存在して、人生から何を学ぶかが目的
です。

はっきりいって、人生の目的は、個人個人で決め
ていいのですから、こう生きなければならない、
こうあるべきだというものはありません。個人の
責任において、人生をまっとうすればいいのです。


本当に自由に生きる事、人生を成就させる事は、
なんと孤独な事でしょうか。


「自分の人生、自己実現」と言ったとたんに、自
己を越える難しさに、戸惑い、途方にくれます。


ましてや、障害者に「自己責任で自由に生きろ」
と言っても、親子で途方に暮れざるをえません。


ジェンダーフリーによる家族の崩壊は、個人を
ことさら大きいものにし、共同体を失い、不安
をつのらす原因になっています。家族は不快で、
個人の自由を邪魔する存在になっています。

弱肉強食の二極化は、スタートラインが同じで
ない障害者にとっては、生まれつきの弱者であ
り続けることしかできません。


日本の素晴らしいシステムだった「中流階級」
は、どんどん減っていき、勝ち組、負け組にわ
かれ、中間層がなくなっています。


障害者がもはや負け組としてしか生きられなく
なった時、戦争でなくても、国民は自滅せざる
をえません。日本という、共同体の機能が失わ
れるのです。


「障害者はいない方が社会の為にいい」
これが常識になった時、日本は、完全に二極化
しているでしょう。


そんな事ありえないと、笑い飛ばせるように、
今、出来る事をするだけですね。

ハリケーン寄付を騙し取る詐欺

被害が世界に報道されるようになると、援助金めあてに
何故か出没するこういう詐欺団体。


----------引用開始----------

http://www.excite.co.jp/News/odd
/00081126173022.html

ハリケーン被害者への寄付を騙し取る詐欺にご注意

[ 2005年09月08日 18時49分 ]

[フィラデルフィア 7日 ロイター] 米政府は6日、ハリ
ケーン「カトリーナ」の被害にあった人々への寄付金を詐
欺師がねらっている、と警告を発した。



ペンシルバニア州東地区のパトリック・ミーハン検事によ
ると、約30万人の犠牲者を出した昨年末のアジアの大津波
のあと、米連邦捜査局(FBI)はよく名前の知られている
慈善団体のウェブサイトを偽装して、寄付をする人々をカ
モにする詐欺サイトを170も捜査したという。

ハリケーンの被害者への寄付金をかすめようとする犯罪者
の試みの証拠はまだ挙がっていないが、検察は警戒の度を
高めている。


同検事は記者会見で「9.11とアジアの津波で学んだ教訓が
あるとすれば、冷酷で邪悪な詐欺師がこの機会を利用して、
詐欺を行ない、ハリケーンの被害者に使われる金でポケッ
トをふくらませるだろう、ということです」と語った。


個人献金者は、災害義捐金を募っていると称する組織に、
社会保障番号、生年月日、銀行口座に関連する情報などの
個人情報を教えるべきではないし、合法的な組織であるこ
とを確認してから寄付するべきだ、と関係者は言う。



詐欺師の中には、有名な組織によく似た名前をかたって寄
付金を募るものもいる。たとえば「赤十字(Red Cross)」
をまねた「赤い楯(Red Shield)」などだ。また、過去の
献金に謝意を述べて献金者の信頼を得ようとするものもいる。
「記憶にない寄付で感謝された場合は、疑ってください」と
警告するのは、こうした詐欺を捜査する米郵便物調査局のオ
リエイ・グレン氏だ。



関係者は、寄付に「手数料」を請求する中間機関を避けて、
直接、赤十字など有名機関に寄付をすべきだという。また、
災害にあった親族を捜すのを手伝うという組織にも警戒すべ
きだ。


赤十字は、これまでに個人、企業、基金から合わせて4億
920万ドル(約452億円)の寄付が集まったとしている。
ミーハン検事は、アドレスが「.com」で終わるウェブサイト
には寄付をしない方が良いという。なぜなら非営利組織はた
いてい「.org」で終わるアドレスを使っているからだ。また
メールで寄付を求められたら警戒した方がよい。合法的な慈
善団体はたいていこの方法を避けるからだ。

慈善団体が本物かどうか確かめたい人には、慈善団体を評価
している「American Institute of Philanthropy」と
「Charity Navigator」のウェブサイトをチェックするよう
呼びかけている。


----------引用終了----------



日本でもはやく、こうしたサイトを政府がつくるべきなんで
すが、さすがに選挙でも「日本国民の主権」が忘れ去られて
いる現在です。詐欺がこれだけ話題になっていても、連絡す
るところは「消費者被害センター」のみ。。。詐欺にあう前
に防ぐ事考えて下さい。

日本人はお人好しなので、けっこうカモネギになりやすい。
某韓流スターと直結している宗教団体も、寄付の使い道を
公表出きないようですし、某党直結のNPO法人団体も、
必要経費が莫大にかかりすぎだったりします。


集めた「恵まれない困った方への寄付」は、いったい、何パ
ーセントぐらい寄付されるのか、きっちり報告して欲しいで
すね。もちろん、2重帳簿でないほうを。

郵政民営化が選挙の争点なら、米国のようにこうした詐欺を
捜査する「郵便物調査局」も設置してほしいですね。


あばいていったら、かなりの詐欺被害が日本でもでるはずで
す。TVのニュースになる詐欺は氷山の一角だそうですから。


置き去りで32人水死

8日の夕刊なので、まだ、ウェブにソースがありません。

読売新聞の夕刊で、被害に悲惨な実体が少しずつ、あきら
かになっています。

ニューオリンズ近郊の老人ホームで、逃げ遅れた老人が、
32人水死する事故がありました。約60人の入所者のう
ちの半数が死亡という痛ましさです。御冥福をお祈りしま
す。被害対策も大変です。





日本でもかなりの被害がでました。

が、世界がみならうべき対応を、今回もしてくれました。


----------引用開始----------


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050908
-00000245-mailo-l33

岡山ニュース - 9月8日(木)17時21分

台風14号:「昨年の教訓生かされた」-
-倉敷市長、対応を評価 /岡山


 倉敷市の古市健三市長は7日の記者会見で、「今回
の台風14号では、地域の自主防災組織の活動など、
昨年の高潮被害体験が教訓として生かされた」と評価
した。

 同市は6日午後1時から台風に関する情報の伝達を
始めると同時に避難所を開設。7日午前0~1時ごろ
の満潮時を見すえ、6日午後8時半に沿岸部に避難勧
告を出し、約600人が地区の小学校体育館や公民館
などに避難した。

 一方、土のうは約1万個用意し、昨年、浸水被害の
あった川べりなどに置かれたほか、独居者や障害者に
は、社会福祉協議会や民生委員、自主防災組織などを
通じて個別に避難場所などを早めに連絡したという。
【小林一彦】

9月8日朝刊
(毎日新聞) - 9月8日17時21分更新


---------引用終了----------


高齢者や障害者は、どうしたって、動きが遅く、もた
もたしているうちに、被害にあいそうです。だからこ
そ、はやめの連絡、はやめの避難が必要なのでしょう。
こうした一連の地域の自主防災組織活動は高く評価さ
れるべきです。

障害者が集まる場所の避難訓練が、かなり頻繁におこ
なわれているので、日本人は真面目なのだと思います。


うちの学校も、市役所から職員に来てもらい、障害児
の避難場所説明をしてもらいます。お役所の中だけで
決めていて、学校側にも地域にもなんの説明もないの
で、保護者の前ではなしてもらうことにしました。

コミュニケーション支援ボード


コミュニケーション支援ボード

----------引用開始----------

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050906
-00000073-mailo-l13

東京ニュース - 9月6日(火)16時33分

コミュニケーション支援ボード:
障害者との意思疎通の一助に 冊子出版 /東京
 
◇活用例をまとめ出版
 話し言葉による意思疎通が難しい知的障害者や自閉症児ら
が絵記号で自分の考えを伝えることができる「コミュニケー
ション支援ボード」について、その活用例をまとめた冊子
「コミュニケーション支援とバリアフリー」
(ジアース教育新社)


 冊子は、子供たちの健全育成に取り組んでいる「明治安田
こころの健康財団」と「全国知的障害養護学校長会」が協力
して編集した。ボードは同会が障害者とのコミュニケーショ
ンの上での「バリアフリー」を目指して開発。03年8月か
らは、全国の養護学校約1000校を拠点にして約15万部
を配布する普及活動を行ってきた。


 冊子では、言葉の理解にハンディを負う人たちのために、
関係者の間でボードの開発が企画された経過を説明。都立立
川養護学校(現武蔵台養護学校)や同羽村養護学校が行政機
関の協力を得ながらボードを地域で活用した現場の実践例な
どが紹介されている。
 B5判168ページ、定価1400円。問い合わせは、同
財団(03・3986・7021)。【木村健二】

9月6日朝刊
(毎日新聞) - 9月6日16時33分更新

----------引用終了----------


要するに、活用出きない、わからない、という人が多いんで
すよね。うちは、VOCAを持たせていましたが、ほとんど
使わないいちに、マカトンを覚えて身ぶり手ぶりで伝達する
ようになりました。うう、8万円無駄でした。。。。


コミュニケーションエイドは、使い方覚える知恵がある程度
の障害児は必要ない場合が多いです。AACって、活用が難
しいですね。最重度の子ほど必要なんですけれどね。見てい
ると意志を伝えるのが苦手な軽度の子のほうが使ってたりし
ます。

各党の障害者自立支援(選挙用)

日本障害者協議会(JD)のホームページで、
障害者施策に関するアンケートの回答を掲載
しています。


http://www.jdnet.gr.jp/

日本障害者協議会(JD)
〒162-0052 東京都新宿区戸山1-22-1

(財)日本障害者リハビリテーション協会内
Tel 03-5287-2346 Fax 03-5287-2347




長いので、少し別けて割愛して引用しました。


本来なら、全文載せた方がいいのでしょうが、
それは無理なので、ピックアップです。

各党の考え方がはっきり出ていますが、調子の
いい、一般受けする政策をかかげても、実際に
どこから財源をもって、どう対策をたてるのだ
ろうと、疑問におもうところもあります。


「反対」をとなえても、「代案」がでない場合
は、信用できません。無理に政策を打ち出すの
も、実行力という点で、問題です。


さて、具体的に世の中の為にいいのはどの政党
なのでしょう。

「ない!」?

はい。
選挙は、自分の入れたい党なんて、戦後60年
出てきたためしがないようです。


だから、まず、日本国家を滅ぼさない政党を選び
ます。次に、日本国民を奴隷にしない政党を選び
ます。次に、かかげた政策が実現できる政党を選
びます。次に。。。


え?もう残ってない?


では、せめて、日本滅亡を避けようと治安対策に
力を入れている党にしましょうか。。。ため息。








----------引用開始----------




http://www.jdnet.gr.jp/JDWebLetter/2005
/20050827.htm

1.「障害者自立支援法案」は、通常国会で
は衆議院解散のため廃案となりましたが、
政府は早期に再上程する方針を明らかにし
ています。

質問

(1)この法案は、利用者に対してサービスの
1割の応益負担(定率負担)を原則としていま
すが、障害者に対するサービスについて、どの
ような負担のあり方が妥当だと考えられますか。


ア、収入に応じた応能負担 
イ、サービスに応じた応益負担(定率負担) 
ウ、その他

その理由を200字以内でお述べ下さい。



解答


【自民】ウ その他
今回の改革は、今後とも必要なサービスを確保
していくために皆で支え合っていく観点から、
低所得の方に相当きめ細かく配慮しながら一定
の御負担をお願いするものであり、障害者の在
宅サービスに関する国及び都道府県の負担を義
務的なものとすることとセットで必要なもので
あると考えています。

【公明】イ サービスに応じた応益負担
   (定率負担)
支援費制度導入後、サービスの利用が急速に拡
大している中で、増大する福祉サービス等の費
用を安定的な制度とするために、皆で負担し支
えあい、所得に応じた公平な負担をお願いする
一部応益負担の導入は必要と考えます。しかし、
障害のある方の収入状況等に十分配慮し、様々
な減免措置を講じ、地域で生活するにあたり必
要なサービスを利用できるよう、他制度以上の
極め細やかな配慮を講じるべきと考えます。

【民主】ウ その他
障がい者福祉においても、将来的には介護保険
サービスの活用を検討しており、その意味での
定率負担導入はあり得る。ただし、障がい者に
定率負担を求める場合には、その負担に耐えう
る所得保障制度の確立が不可欠と考える。

【共産】ア 収入に応じた応能負担
障害者の収入は、障害者基礎年金のみの人や、
工賃を合わせても月十万円にも満たない人が九
割である。今でも大変なくらしをしいられてい
るのに、応益負担などとんでもない。福祉サー
ビスの利用は、益を受けることでなく、当たり
前の暮らしをする上で必要なものである。徹底
した応能負担の原則を広げ、国の支援費基準を
自立支援にふさわしい額に設定し、きめ細かい
福祉施策を拡充すべきである。

【社民】ア 収入に応じた応能負担
重度の障害者ほどサービスの量が増えるのは当
然である。「応益負担(定率負担)」は、障害
が重ければ重いほど、困難を抱えていればいる
ほど、重い自己負担を当事者に強いることにな
る。社会福祉の理念に反する。応益負担を導入
すれば、今でさえ充分でない障害者の生活水準
が、さらに引き下げられることになる。


質問


(2)障害者運動の長い歴史の中で、親・きょう
だいからの独立を強く訴えてきた経緯があります
が、費用負担(減免措置を受けた場合)の範囲に
ついてはどのようにお考えでしょうか。




ア、原則本人のみとする 
イ、本人と配偶者とする 
ウ、同一生計にある者すべてを対象とする 
エ、その他

その理由を200字以内でお述べ下さい。



解答


【自民】エ その他
今回の改革では、支援費制度の扶養義務者負担を
廃止し障害者本人のみを法律上の負担義務者とし、
本人負担については世帯の所得に応じて月額負担
上限を設けるものと承知していますが、障害者福
祉における費用負担は、特に障害者の自立の観点
から特別な配慮が必要であるため、一律に世帯単
位とはせず、一定の要件のもと障害者本人及び配
偶者の所得に基づくことも選択できることとする
よう、衆議院の審議において自由民主党が提案し、
政府に約束させたところ。

【公明】ア 原則本人のみとする
今回の自立支援法案の審議の際も、障害者自立の
観点からも、世帯の範囲については、障害者本人
の所得を基本とすべきとの方向を目指し、政府を
指導してきました。

【民主】ア 原則本人のみとする
障がい者の自立を促進する考え方からは、本人以
外の所得を含めるべきではない。

【共産】ア 原則本人のみとする
扶養義務をなくす問題は、わが党も長年国会でと
りあげてきた。法案では世帯単位の負担を課し、
事実上親・兄弟の扶養義務を復活させようとして
いる。政府・与党は強い批判の前に法人減免で低
所得者の負担上限を半分にするとか、世帯所得と
本人所得のどちらかを選択できることなどを打ち
出したが、応益負担であるかぎり、どちらに転ん
でも、負担増にかわりはない。小手先の減免制度
で根本的な負担増は解決できない。

【社民】ア 原則本人のみとする
障害者の自立の第1歩は親からの自立といわれる。
家族への依存を前提にした費用負担の仕組みは障
害者の自立を阻害すると同時に、家族に過重な負
担を強いることになる。国が障害者施策として進
めてきた「社会的な自立の促進」「個としての対
等性の尊重」に逆行する。


質問


(3)働く場において応益負担(定率負担)を求
めることに対してはどのようなお考えかをお伺い
します。




ア、賛成 
イ、反対 
ウ、その他

その理由を200字以内でお述べ下さい。


解答


【自民】ウ その他
就労支援サービスについても、原則は、他のサー
ビスを利用された場合と同様に費用負担をお願い
していますが、事業者と利用者が雇用関係にある
場合には、いわば福利厚生のような位置づけで、
事業者の判断で事業主の負担により利用者負担を
減免することを認めるべきであると考えており、
このような取り扱いの導入を検討することについ
て、衆議院の審議において自由民主党が提案し、
政府に約束させたところです。

【公明】ア 賛成
自立支援法案で提案している就労に関する事業は、
就労に関する支援を受ける福祉サービスの一つと
しており、政府案では他のサービス同様に利用料
を負担することとなっていました。公明党は雇用
型の就労継続支援事業について、事業者と利用者
が雇用関係にあることから事業者の判断で事業者
負担により利用料を減免できる仕組みの導入を主
張し、社会福祉法人による減免と公費助成の仕組
み、就労支援の通所サービスにも設けられました。

【民主】イ 反対
作業所等において、定率負担を一律的に求めるこ
とには無理がある。

【共産】イ 反対
働くことは、自立と社会参加にかかせないことで
ある。それに対し応益負担を求めることは筋が通
らない。小規模作業所などが増え続けるのは、国
が雇用等で抜本的な対策をとらず、長年責任をほ
おかむりし、親や低賃金ではたらく職員などによ
りかかってきた結果である。不十分な補助金でご
まかし、今度は施設の運営にも打撃を与える応益
負担を障害者に課すことは許されない。

【社民】イ 反対
「お金を払って働きに行く」ということは、一般
的に受け入れがたいことである。障害者・児の労
働意欲を損なう。


質問


(4)この法案では、今までの、更生医療、育成
医療、そして精神障害者通院医療費公費助成制度
などをなくし、それを自立支援医療とし、利用者
に対して原則的に1割ないし3割の応益負担(定
率負担)を課そうとしています。これに対するお
考えをお伺いします。



ア、賛成 
イ、反対 
ウ、その他

その理由を200字以内でお述べ下さい。



解答


【自民】ウ その他
今後とも必要な医療を確保しつつ、障害に係る公
費負担医療制度を維持するためには、費用を皆で
支え合う仕組みへと見直すことが必要であると考
えています。
ただし、ご負担をお願いするに当たっては、低所
得者の方や、継続的に相当の医療費負担が発生す
る方について、負担軽減措置を適切に講じていく
ことが必要であると考えています。

【公明】ア 賛成
障害者の公費負担医療については、今後とも必要
な医療を確保しつつ、費用を皆で負担し支えあう
制度とするため、所得に応じた公平な負担をお願
いする制度導入は必要と考えます。しかし、低所
得の方、障害の程度が重度かつ継続的に医療負担
が生じる方など、医療費が家計に与える影響の大
きい方に対し、極めて細かに配慮し、無理のない
ご負担となるよう、所得に応じた負担の上限設定
が必要と考えます。

【民主】ウ その他
公費負担医療を全て一緒に考えることには、無理
がある。それぞれの実態を把握して、適切な改善
策を講じるべき。

【共産】イ 反対
障害が重い人ほど、医療費も多く必要になり、医
療費以外にも移動などで余計に費用がかかる場合
も多い。負担に耐え切れず医療の利用抑制がおこ
れば、命にかかわることになり、絶対に反対であ
る。都道府県では独自の障害者医療費助成制度が
おこなわれているが、精神障害者に対する制度が
ない県も多い。精神障害者通院公費助成制度は特
に重要な砦であり、まもるべきである。

【社民】イ 反対
障害者への介護サービスを検討している場に、突
如、分野の異なる医療を入れ込み、公費負担医療
を改悪することは許されない。自立支援医療によ
る負担増は、障害者・児の受診抑制、医療の中断
につながる。延いては生命の危機につながる。


質問


(5)この法案では、生活施設で暮らす障害の重
い人に、応益負担(定率負担)の他、食費や光熱
水費などの費用を求め、将来的には一人当たり月
々1万5000円~2万円手元に残ればよい(これに
は外出・旅行等社会参加にかかる経費も含まれて
しまっている)としていますが、これに対するお
考えをお伺いします。




ア、賛成 
イ、反対 
ウ、その他

その理由を200字以内でお述べ下さい。


解答


【自民】ウ その他
今後とも必要なサービスを提供していくためには、
その費用について、利用者の方々を含め、皆が支
え合っていくことが必要であると考えております。

しかしながら、障害のある方については、年金だ
けで生活されている方や資産の乏しい方がおられ
ることに十分配慮して、障害者の方が暮らしてい
く上で支障がないよう、負担額を減免する各般の
配慮措置をきめ細かく講じることが必要と考えて
おります。

【公明】ウ その他
食費や光熱費などの費用をお願いするのは、公平
性の観点から必要であります。しかし、実費負担
の軽減措置は必要と考えます。当初のグランドで
は一人あたり月々1万5000円の手元金を示してお
りましたが、真に自立を図るために必要な額は更
に検討が必要であると考えます。

【民主】ウ その他
将来的に定率負担を求める場合には、所得保障制
度の確立が不可欠。その場合、障がい者がサービ
スを利用した上で、社会に参画するための費用が
確保できる程度の水準が必要と考える。

【共産】イ 反対
自立、訓練のために施設で暮らす人も多い。わず
かなお金しか手元に残らなければ、生存権が保証
された生活にはほど遠く、負担に耐えかね、施設
から出て親元に帰らざるをえないなど、自立した
くてもできない障害者が出てくる。そうした事態
は、「自立破壊」であり、厚生労働省がかかげる
ノーマライゼーションに反し、障害者の人権さえ
奪うものである。

【社民】イ 反対
憲法が保障する基本的人権、生存権を侵害するも
のである。


質問


(6)貴党はこの法案にどういう態度で臨みます
 か?



ア、賛成
イ、修正のうえ賛成
ウ、反対 
エ、その他

その理由を200字以内でお述べ下さい。


解答

【自民】エ その他
障害者自立支援法案については、関係者の意見を
踏まえ衆議院で修正の上可決したところであり、
また、障害保健福祉施策の改革は喫緊の重要課題
であると認識しています。

【公明】ア 賛成
障害者自立支援法案の目的に則った法定化は必要
と考えます。今後も改革の必要性は変らず、障害
者福祉の充実を図り制度の持続安定性を確保する
ことは必要です。厚生労働委員会の審議や、衆議
院審議の与党修正も含め、総論的に賛成しており
ます。参議院審議では、重度な障害を持つ方が地
域社会で自立生活を送るための具体的支援策を明
確化するなどを審議する方向でした。今後真の自
立と社会参加を促す法定化を進めてまいります。

【民主】ウ 反対
所得保障制度の確立無しに定率負担を求めること
は許されない。また「移動の保障」が損なわれる、
重度障がい者の長時間介護サービスが保障されて
いないなど多くの問題がある。

【共産】ウ 反対
このままの自立支援法案を二度と国会に出させな
いよう、障害者団体や家族のみなさんと一緒に、
全力をあげたい。さきの国会でなぜ障害者に応益
負担がなじまないのか、議論で決着がついた。障
害者の幸せのためでなく、もっぱら予算削減のた
めの法案であることは、はっきりしている。応益
負担の導入をきっぱりと断念させ、障害者の参加
によって、あるべき障害者の法制度の改善・改革に
ついて議論をしなおすべきである。

【社民】ウ 反対
本格的な障害者者所得保障と抜本的な就労対策が
なされないまま、サービスの利用量に応じた負担
制度を導入することは、障害者・児の生活に極め
て深刻な影響をもたらす。障害者・児の生活水準、
さらには生活保護受給者など様々な困難を抱えて
いる人びとの生活水準にも影響し、日本の福祉の
最低ラインを引き下げかねない。正確なデータに
基づき、当事者を交えて基本的な議論を行い、早
急に解決の方向性を見いだすべきである。



質問


2.今回、「障害者自立支援法案」が廃案にな
ったため、今年度の2か月分の支援費予算が未
だに組めていません。また、来年度予算につい
ては白紙に近い状況です。この状況についての
お考えをお伺いします。


ア、「障害者自立支援法案」の成立によって解決
されるべきだと考える

イ、その他の立法措置により解決されるべきだと
考える

ウ、補正予算(今年度分、来年度については当初
予算)で解決されるべきだと考える

エ、その他

その理由を200字以内でお述べ下さい。


解答


【自民】エ その他
今年度に限らず、来年度以降も財源不足を解消す
るために「障害者自立支援法案」が提案されたと
ころです。財政責任の義務化によって障害のある
方の不安を解消できると考えています。その上で
17年度についても適切に対応しなければならない
と考えています。

【公明】ア 「障害者自立支援法案」の成立によ
って解決されるべきだと考える
障害者福祉サービス全体に係わる重要な法案であ
るため、法案の成立により、予算の確保に努めて
まいります。

【民主】ウ 補正予算(今年度分、来年度につい
ては当初予算)で解決されるべきだと考える
平成16年度決算において約1兆円の剰余が生じてお
り、この一部を充当することが適当。

【共産】ウ 補正予算(今年度分、来年度につい
ては当初予算)で解決されるべきだと考える
自立支援法案が通らなければ、一月以降の予算がお
りないので、法案をのめと政府はおどしている。だ
が、そんな理屈にはいっぺんの道理もない。補正予
算を組めばすむ。自衛隊のイラク派遣延長でテロ特
措法ができたとき、派遣のための予算はなかったが、
気前よく予備費から286億円出した政府である。充
分な支援費予算をたてず、予算不足だと危機をあお
りたて、自立支援法を制定しようとするたくらみは
許されない。

【社民】ウ 補正予算(今年度分、来年度につい
ては当初予算)で解決されるべきだと考える
廃案は国の責任であり、不足分は国が補正予算を組
むなどして、国が確実に担保すべきである。


----------引用終了----------




共産党と社民党は相変わらずですね。
清清しささえ感じます。

「軍事費を削減して、福祉にまわせ」ですね。

ロシアに北方領土をとられ、韓国に竹島と対馬をとら
れ、中国に尖閣諸島と沖縄をとられそうだというのに、
ここにきて、まだ防衛費削れと言ってます。日本が、
他国に占領されたら福祉どころではないのですが。


全体主義体制で、歴史的にも、福祉がおこなわれた例
はほとんどないのですが、日本は世界で一番成功した
社会主義国家だもといわれていますね。


誰が搾取する側にまわるかで、福祉が変わっていきま
す。


郵政民営化どころの話ではなく、今回の選挙は「国家
解体」の危機ですよ~!とウェブ上だけで盛り上がっ
ていて、例のごとくマスコミはスルーです。


情報をどこからとってくるかで、国家が変わってしま
う、アイデンティティーウォ-が始まっています。


国民が何もしらないところで、いったい、何がどう動
いているのでしょうか?

近隣諸国からも今回ほど注目されている選挙は稀なよ
うです。選挙の結果で、日本は今まで通り米国の植民
地でいるのか、宗主国が中国になるのか、分れるので
すから。

ありがとう

どうもありがとう。

私は勝手きままで、自分だけしか見えていません。
多くの母親達がそうであるように、障害児の責任
を全て独りでかかえて、障害児とシャム双生児の
ような暮しをしています。

まだ、子供が小さかった頃の、ずっと前の夢の話
です。
いつか、あまりにこの現実が辛くて死んだように
眠っていた時、夢をみました。


夢の中で、私が子供を突き放し、独りで何処かへ
逃げようとしています。逃げても逃げても、子供
は、必死で私を探し、私を追い求め、泣きながら
追いかけてくるのです。それでも、私は、身を隠
しありとあらゆる事をして、独りで逃げていくの
です。私は何かを叫び、自分の叫び声で目をさま
しました。隣に子供が眠っているのを確認したあ
と、号泣しました。


その夢を見て以来、子供は私から離れようとせず、
眠る時も、べったりと隣にはりつき、自分の足を
私の足にからませてから、眠るようになりました。
まるで、逃がさないぞと、態度であらわすように。

同じ夢をみていたのかもしれない。。。。


その後も、子供を連れて家を飛び出し、ホテルを
転々として、さまよったりしました。もちろん、
ホテルや宿泊客から苦情がでましたが。

「私と子供の生きていける場所を創らなければ」
「子供を生かさなければ」


自分のしたい事など出来ず、全ては、子供を生か
す為だけに費やされました。どうして、ただ、生
きていく、ただ、それだけの事に、こんなにも、
莫大な時間をかけなくてはならないのだろうか?
病院と療育所と家の往復だけの生活。それに、郵
便局とスーパーと銀行が加わるだけの生活。


生きていくという事が、何故私達だけ、こんなに
も困難なのか?


あれから、ずいぶん年月がたち、生活の困難さは
全く変わっていないのですが、きっと、慣れてき
たのでしょう。

子供は成長し、個室でひとりで眠るようになり、
母親べったりではなくなりました。


あの時、もし、子供が私を必要としていなかった
ら、子供を捨てていたかもしれません。

子育てなんかより、仕事のほうがやりがいがあり、
経済的にも楽になります。お金で解決できる程度
のお金があると安心できます。その考えは今でも
変わりません。

子供を捨てずにすんでよかった。。。
今、つくずく思います。

納得が出来る程度に育て、それから手放すのと、
育てるのが面倒で捨てるのとでは、全く違います。


私は確実に子供を捨てる、極悪非道な人間です。
今でも、子供を捨てる親に関しては、許されない
事だけれど、切羽詰まれば私も同じだろうと思い
ます。

子供を育てる責任と将来の事、その子の人生、生
まれてきた意味を考えると、「子供はありのまま
でいい。天使だ」などどいう人は信用できません。

障害があってもなくても、人間は不条理に苦悩し、
幸福であると同時に不幸でもある、複雑で、矛盾
した存在です。その複雑さが、人生に意味をつけ
ていきます。動物ではない人間の人生です。

でも、人生において、後で死ぬ寸前に後悔するよ
うな「子捨て」をしないですんだのは、この、育
てにくい障害児の我が子のおかげです。

どうもありがとう。
こころから、そう思います。

生き方を他人に依存する人々

誰かのゴーサインを出して、確認してからでないと、
行動しない人々は多い。

親の会、障害者団体、サークル、集団の中でも、な
にか、人びとからはずれるのが怖くて、自分の意見
が言えない。あるいは、はじめから自分の意見など
持たない方が、有利と思っているのかもしれない。


「生き方を他人に依存する人々」は、別に最重度の
障害者だけではなく、健常者でも同じです。


私達は、モノの豊富な時代に生きているので、いくら
でも依存できるものを持っています。


アルコールやドラッグ、煙草、恋愛、仮想現実、TV、
ゲームに加えて、メール、人間関係まで。


特に、薬物依存は有名です。




「薬物依存とは生体と薬物の相互作用の結果生じる、
特定の精神的、時にまた身体的状態を合わせていう。
特定の状態とはある薬物の精神効果を体験するため、
また、時には退薬による苦痛から逃れるために、そ
の薬物を継続的あるいは周期的に摂取したいという
強迫的欲求を常に伴う行動やその他の反応によって
特徴づけられる状態をいう。
耐性はみられることも見られないこともある。1人
のものがひとつ以上の薬物に依存することもある」

         WHOの定義より


薬物なしには、不安で生きていけない状態で、やめ
たくてもやめられない中毒状態なのでしょう。

薬物の場合は、はっきりと、何に中毒になっていて、
どう止めればいいか、いくらでも方法があります。
治療方法は、研究されつくされていますから、本人
が努力すれば、たいていは克服できます。


大変なのは、目に見えない依存です。
はっきりと、「酒」「覚醒剤」「睡眠薬」と限定で
きないのですから。罪悪感すら感じないでしょう。



パラサイトやストーカーも相手が存在しなければ、
自分が存在できないわけですから、かなりの依存
症でしょうね。

「個性」だの、「自立」だの声高にさけんでいて
も、結婚して、専業主婦を持てる夫ならともかく、
親に子供の面倒をみてもわらなければ、仕事すら
出来ないキャリアウーマンがいくら自立をさけん
だところで、やはり、誰かに依存していることに
変わりありません。これは、女性がシステムを整
える地道な取り組みから始めなければならないの
で、まだ、はじまったばかりですね。自衛隊が、
託児所つきになるそうなので、これから、「託児」
に関しては、システムが整備されていくのでしょ
う。次に当然出てくる「教育」が大問題になりそ
うですが。。。。


「個性的に生きる」という事は、かなりしんどい
と思うのですが、「オンリ-ワン」が流行る時代
なので、皆さん、「個性的」に生きたがっている
のでしょう。


ただ、その「個性」そのものが、誰かに「依存」
しているものでないなら、かまわないのですが、
誰かが、一方的に犠牲になるものであるなら、そ
れは「個性」ではなく「エゴ」だと思います。


エゴイストはその強力な野心から、かなり個性的
に見えますが、周囲の犠牲があります。

相互関係ではない、相互依存があります。

よく、障害児の母親が、頑張りすぎて、障害児を
売名行為の理由にしたてることがあります。
有名なところでは、ルナママやルナパパがいます。

そこまではいかなくても、障害児を前面に打ち出し
「自分はこんなにも頑張っているのだから、誰か
 認めるべきだ」という、悲痛な叫びが聞こえる程
の行動をとる人々がいます。少ないタイプではあり
ません。


親の会や、障害者団体、サークルなどの活動は、あ
る程度、社会性があるので、行動したらしただけの
成果がでます。

講演会やイベントなど、目に見える成果は、やりが
いがあるでしょう。誰かと一緒に目的を達成できる
のは、素晴らしい事です。


けれども、本当に障害児の為にするべきことは、そ
の子に対しての教育的、療育的な取り組みです。地
味で、やってもやっても結果が出るか解らない障害
児の療育に取り組む事は、誰にも評価されないばか
りか、はっきりと「無駄」と言われる事もあります。
成果のでない事で悩むなら、成果の確実にでる事を
すればいい、そのほうが、やりがいがある。たった
1度の人生なのだからと、わりきる親もいます。


子育てほど、その人間の「個性」や「趣味」に左右
されるものはありません。エジソンやアインシュタ
イン、モーツワルト、坂本竜馬、山下清などの、高
機能に分類される人々も、その伝記から、命をかけ
て彼等を育てた肉親達がいることが確認されていま
す。


障害という個性を自主性を尊重して自らが自然に、
その才能を開花させたわけではありません。


他人が評価するならいいのですが、自らが、
「頑張って障害児を育てているけなげな親」を演出
するのはどうかと、思います。親としての評価を、
他人に依存するまえに、自分の教育観をしっかり持ち
障害児を育てるのが先ではないでしょうか。


障害児の親は、助けてくれる援助者達の暖かい視線
を感謝し、大学教授や医者たちに盲信するのではな
く、本当に意味で主体性を持って、子育てをしたほ
うがいいはずです。後で、後悔するにせよ、自分で
判断した事なら、諦めもつきます。


「障害児の親」というイメージにとらわれず、自分
の人生を見てみる時、はじめて「個性的」な自分に
気がつきます。主体性というものが、どれだけ、自
己責任を背負い込むのかも。


楽だと思い、責任放棄をするため、長いものに巻か
れて生きても、そういう誰かに、依存した状態が、
全然楽でない事に気がつきます。


大学教授や医者や療育者が、いつも最大公約数的な
発言しか出来ない事に気がつきます。


障害児が障害者になり、学校を卒業し、社会的な存
在になったとき、はじめて、今まで、守られた環境
にいた事に気がつきます。


誰かに依存しているうちは、気がつきません。


障害者も身内も、国内の税金を食いつぶす役に立た
ない人間達だという、批判にふりまわされることな
でしょう。依存ではない、共存への取り組みが、も
うはじまっているのですから。

最重度ってわかるかな?

ひとくちに「自閉症」といっても、ピンキリです。
俗に言うところの、「自閉症スペクトラム」でも、いっ
しょくたに

「重度の自閉症から
 高機能自閉症・アスペルガー症候群まで」

とか、簡単に言ってくれます。

障害が軽ければ、軽い程大変だ。という話は、よくきき
ますが、障害が重ければ、重い程、大変だという話は、
あまり聞きません。というか、chisaは、まったく、聞
いた事がありません。


    何故?

理由は、最重度の自閉症者がいると、まず、家庭が崩壊
しますから、隔離されるケースがほとんどです。特に、
強度行動障害になってしまうと、家族と暮す事は困難で
す。だから、町中で、

「強度行動障害で最重度自閉症の最重度知的障害者」

を、見かけることは、めったにありません。




うちの息子は、あろうことか、

「強度行動障害で最重度自閉症の最重度知的障害者」

です。


そして、その障害こそが、「自閉症児のいる暮し」の
まんまの課題です。24時間365日

「強度行動障害で最重度自閉症の最重度知的障害者」と
暮しています。ごく、あたりまえに。かつ、異常に。


自閉症の権威である、大妻女子大学・よこはま発達クリ
ニックの内山 登紀夫さんの文章から、考えてみます。 


----------引用開始----------

http://web.kyoto-inet.or.jp/org/atoz3/ask
/utiyama/

高機能自閉症・アスペルガー症候群の理解と援助


大妻女子大学・よこはま発達クリニック

内山 登紀夫  

自閉症スペクトラム

 自閉症スペクトラムは,イギリスのローナ・ウィ
ングが提唱した概念です。「スペクトラム」という
のは連続体という意味で,重度の自閉症から高機能
自閉症・アスペルガー症候群までを1つの連続した
障害として捉えるということです。つまり今日の話
は高機能自閉症スペクトラムについてということで,
高機能自閉症とアスペルガー症候群をひとまとめに
して考えています。

自閉症スペクトラムの3要素

 アスペルガータイプと専門家が言う場合,その対
比として頭にあるのはカナータイプです。カナーが
提唱した自閉症の概念は,比較的重度の自閉症でし
たが,カナーの提唱した極端な孤立と同一性の保持
という自閉症の特徴が,後の国際的な自閉症の定義
(DSMやICD)に社会性とコミュニケーション
の障害,こだわりという形で引き継がれています。

 カナーが考えていた重度の自閉症でも,アスペル
ガーの考えた軽度の自閉症でも,社会性,コミュニ
ケーション,思考の柔軟性の乏しさという3要素は
共通しています。そしてこの3要素をとりあげたの
がウィングで,社会性,コミュニケーション,想像
力(こだわり)の3領域に共通して障害があるもの
を自閉症スペクトラムと呼んでいます。

スペクトラム


 カナータイプの子どもとアスペルガータイプの子
どもは,一見全然違うように見えますが,実は連続
しているというのが,ウィングの立場です。カナー
タイプの子どもは,ことばをしゃべらなかったり,
対人関係を持たず孤立していますし,アスペルガー
の子どもは,ことばはしゃべりますが使い方が奇妙
だったり,人を好みますが関係の取り方が変わって
いたりしますが,この2つは連続しているというわ
けです。以前は,カナータイプの子どもの方が多い
と考えられていましたが,実は高機能の子どもの方
が多いのではないかというのがウィングらの考えで
す。また,ウィングは自閉症スペクトラムと正常に
は明確な境目はなく,連続的に正常に移行していく
と考えています。


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「また,ウィングは自閉症スペクトラムと正常に
は明確な境目はなく,連続的に正常に移行していく
と考えています。」
おそらく、このへんが、発達障害者や、健常者の、
社会不適合という部分でしょう。ここまで、拡大解
釈してしますと、「障害」という「社会性の問題」
の枠が「障害」の範囲で考えられなくなってしまい
ます。


いちおう、「障害」と「健常」の区別は、はっきり
させないと、障害者のかかえる苦悩も未来も支援も
なくなってしまいます。


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社 会 性

◆友人を好むように見える

 重度の自閉症の子どもの場合には,人を避けたり
孤立を好んだりしますが,高機能自閉症の子どもの
場合には,一見友人を好むように見えます。対人関
係を持ちたがる子どもが多く,初対面の人にいろん
なことを質問したり,友達といっしょに遊ぼうとし
ます。そういうところを見て「自閉症ではない」と
言われてしまったりしますが,よく見るとこういう
子どもにも社会性の障害があるのです。


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ええっと、最重度の自閉症児でも、

「人を避けたり孤立を好んだりします」という事は、
ないです。お友達と、接する方法がわからなくて、
常に安全な方を選択しているだけです。決して、孤立
を好みません。子供が普通にお友達を欲しがるように、
友達を必要としています。


「子どもにも社会性の障害がある」から、「高機能」と
ラべリングしても、自閉症なのでしょう。



コミュニケーション

高機能自閉症児が基本的な語彙や文法は習得している
事に比べ、最重度自閉症児は、「語彙や文法」は、全
く理解できていません。モノに名前がある事も解らな
ければ、自分の名前もわかりません。ヘレンケラ-の
ごとく、モノには名前がある事から、教えなければな
らないのですが、これは、社会性が育たないと難しい。

で、社会性に問題がある障害なので、おそらく、獣に
文化を教えるようなものです。「やりがいがある!」と、
自分と教師、療育者、研究者、医者、技術者を騙して、
「挑戦こそ教育」と、叱咤激励し、まわりを巻き込んで
いかなければなりません。


名前を呼んで、自閉症児がふりかえるようになったら、
はじめて、教育のはじまりです。ここが、長い。。。。

 
思考の柔軟性の乏しさ、感覚過敏、不器用、学習障害、
多動性障害、全部はげしくあります。


最重度自閉症児の教育とは、「人間らしく生きる」こと。
ただ、それだけです。


人権、人権と、大騒ぎしなくても、皆が、人間らしく、
いきいきと生きて、その人間のできることを精一杯して、
シンプルに暮す。

それこそが、「自閉症児のいる暮し」になるのです。