家庭教育の重要性 | 自閉症児のいる暮らし

家庭教育の重要性

最近になって、また、新しい読者さんが来てくだ
さってます。

本当にありがとうございます。

ほよほよと人生送っておりますのに、他人さまが
ここで、時間をさいて下さる事に感謝いたします。

最重度自閉症児の母親という事で、自閉症という
障害と面と向かい合い、逃げる事も許されず、障
害の子供を授かった事に悩み、苦しみ、学ばせて
もらいながら、人生、ぼーっと、生きております。


以前からも、知的障害、発達障害の子供達とかか
わりながらも、どんな障害であろうが、どんな子
供であろうが、やはり、子供というのはどの子も
可愛くて愛おしいものだなあと、感じます。


だからこそ、子供を狙った犯罪は許せません。


特に、障害児は犯罪者に目をつけられやすいので
すから。こまっしゃくれた、すれた子供になりき
れない幼さは、普通に見れば、「天使のよう」で
あっても、犯罪者からみれば、誘拐しやすいタイ
プになってしまうのでしょう。


私達、親は、常にこういう犯罪者がいなくならな
い事まで考えて子供を守らなければなりません。



雪が降るらしいので、天気予報専門番組のケーブ
ルTVを見ようとして、TVをつけたら、ちょう
ど民放に細木数子がでていて、犯罪者から身を守
る為の家庭教育をしなさいと発言していました。

家庭で「会話」をきちんとしなさいという言葉に
おおいに共感しました。


どうしても、子供の教育や躾が、「スケジュール」
にとって変わってしまうのは、習い事をさせる親
の手抜きでもありますね。きちんと、家庭内で、
フォローできればいいのですが、時間的に無理と
いう現実もあります。


子供はマニュアルで思い通り動くロボットではあり
ませんが、障害児の場合は、ロボットに育てた方が、
親は楽ですね。子供は「指示待ち」になるので、親
が声かけしない限り動きません。


ある親は、それが、自慢なのか、
「うちの子は、そこにいなさいといったら1時間で
も2時間でも、きちんとその場にいられる」
と、言っておりました。

なるほど、物凄く親は楽そうだな、「指示待ち」も
悪くないなあと、私は単純に考えていましたが、そ
の子が思春期にはいり、「指示」もはいらなくなり、
親に噛み付く、首を絞める、蹴飛ばすなどの、家庭
内暴力で自宅においておけず、施設に入り、そこか
ら養護学校に通学しているのを見た時、単純に考え
ることの怖さを知りました。


私は、指示がはいらないうちから、療育者に
支持待ちにするなと、散々いわれ、
「親が楽な方がいい」
と、反論しておりました。
が、あんまりにも、信頼できる療育者が
「指示待ちになんかしたら後が大変だ」
と、力説するので、
「面倒ダ~~~~!」
とぼやきつつも、なんとか指示待ちでなく育て
る方向でいきました。

苦労が多くて疲れるんですよね。こっちは。
指示待ちにしないということは、自分の頭で考
えて行動できるようにさせるという事です。

モノに名前があることも解らない状態の最重度
自閉症児ですから、概念から教えなければなり
ません。

そうなると、経験から、何度も何十度も、何百
度も、何千度も、繰り返して覚えさせることに
なりますから、確実ではありますが、親は大変
です。でも、ここで手を抜くと、概念が育ちま
せん。


なるべく、親が楽したいという、誘惑との戦い
だったような気がします。



まあ、結果は、最終的に親も子も少しは楽に、
人生生きていければいいので、枝葉はどうでも
いいのです。


家庭教育は、あとで、後悔しない程度に、判断
を間違えないようにと、いう事でしょうか。