最重度障害者に自立を強要するな | 自閉症児のいる暮らし

最重度障害者に自立を強要するな

矛盾している。。。

自立できるなら、援助などいらないでしょうに。

    「障害者の自立」

どんな状態でも自立できるなら、「障害者」でも
なんでもない、ただの「人間」でしょう。


「障害者」というのは、「障害」が重く、援助な
しでは人間としての暮しが、実際不可能な人間を
いいます。




たかだか、数センチの肢体の欠損で、自分は障害
者なんだと主張なさる方。

成人するまで、問題はありつつも、普通に暮して
きて、トラブルがきっかけになり、高機能自閉症
やアスペルガーと診断された方。

軽度の発達障害で、日常が不便という程度の障害
をお持ちの方。


はっきりいって、同じ障害者として、最重度と同
様の保障をしろというセリフはずかしくないです
か?


最近、数が多いという事もあり、障害者として一
番苦労が多く、大変なのは、健常に近い、軽度の
発達障害者なのだ、という意見がまかり通ってい
るのが、とても目につきます。


自分で歩けて、自分の意見が言えて、虐待うけた
ら、泣いて逃げられるだろうし、自分でお腹がす
けば、食事ができ、自由に呼吸でき、自分の将来
の事まで考えられる障害者と、最重度障害者は、
全く違います。


発達障害者に必要なのは、いかにして社会で労働
していくか、その人生をいかにトラブルなく、豊
かにしていくかの、ソフトウェアの開発です。

最重度障害者に必要なのは、生存を続けられる為
の医療ケア、介助システム、衣食住の最低限の保
障という、どちらかというと、ハードウェアの継
続です。


知的障害のジャンルで、軽度発達障害者も最重度
障害者も同じ保障をという主張は、結局のところ、
最重度障害者の保障を軽度発達障害者にあわせる
という事になりますから。最重度障害者をへたす
ると殺しますよ。

重複障害の認定なしでも、最重度障害者は、身体
に異常があります。重い脳障害なので、てんかん
発作もありますし、身体機能も、五感もかなりバ
ランス崩れています。

私の子供は痛覚がなく、毎日身体を検査しないと
血みどろの大怪我をしていても、自分で訴える事
もできません。嗅覚と味覚異常があり、こだわり
が強く、偏食がひどいです。

骨折していても、自分で痛みを訴える事ができな
い障害者は、身体の不調に気がついてもらえるの
が遅くなります。

病気でも、手後れになり、気が付いた時には、手
のほどこしようがなく、亡くなる障害者もいます。
病院に連れていくだけでパニックになり、大暴れ
するような障害者もいますので、こういう場合は
決して親の責任ではないでしょう。


毎日、運動しないと、とたんに歩けなくなってし
まう、進行性の障害をかかえる知的障害者もいま
す。軽度障害者が「散歩に連れていって下さい」
というレベルではなく、最重度障害者が「散歩に
連れていって下さい」というのは「機能訓練」と
同じ意味があります。


軽度発達障害者には何の保障もないと、よく言わ
れます。最重度障害者と同じ保障を要求する動き
も、浅く広く、全ての障害者に平等な「障害者自
立支援法案」を推進させる要因の一つになってい
ます。


----------引用開始----------


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a
=20051002-00000045-kyt-l26

京都ニュース - 10月2日(日)19時38分

社会参加できる支援施策求める

 中京でフォーラム 障害者ら現状報告

障害者自立支援法案について発言する参加者(京都
市中京区・京都アスニー)  障害者自立支援法案
の国会での議論を前に、障害者自身が支援施策のあ
り方を考えようと、京都府内の障害者団体や支援者
が2日、京都市中京区の京都アスニーで市民フォー
ラムを開催した。参加者たちは外出などが困難な現
状を報告した後、「社会参加を支援するための施策
こそが求められる」と訴えた。

 自立支援法案は、障害者が各種サービスを利用し
た場合、1割の利用料負担が必要になるため「弱者
切り捨てにつながる」などの議論が起きている。8
月の衆院解散に伴って廃案になったが、再度国会に
提出される。

 フォーラムは、障害者団体代表ら200人が実行
委員会を結成して主催した。障害者や支援施設の職
員7人が「現状でも生活が困難」「法案が通れば施
設の運営も立ちゆかなくなる」と現状を報告した。
 続いて、福祉政策に詳しい峰島厚・立命館大教授
が「障害者が自立した生活を送るためには、各種サ
ービスを自由に組み合わせられる施策が必要だ」と
話した。

 また、所得保障や就労支援などを考える分科会を
開いた後、全体集会を開き「われわれの生活を壊す
法案には反対だ」と訴えた。
(京都新聞) - 10月2日22時50分更新


-----------引用終了----------------------


ここでいう「弱者」とは、援助がなければ、生存す
らおびやかされかねない最重度障害者です。当然、
収入はありません。


1割なんて、払えませんよね。
最重度になればなるほど、介護時間多くなりますか
ら。


----------引用開始----------

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050930
-00000197-kyodo-pol

政治ニュース - 9月30日(金)19時1分

高齢者の避難誘導を支援 内閣府が検討会
 内閣府は30日、地震や風水害で逃げ遅れる恐れ
がある高齢者、障害者らの避難誘導や避難所生活を
バックアップするための態勢づくりを話し合う検討
会(座長・広井脩東京大教授)の初会合を開いた。

 高齢者や障害者ら「災害時要援護者」の避難の仕
方について、昨年10月に起きた新潟県中越地震で
の行政や地域の対応などを検証。災害時の情報伝達
や避難所の受け入れ態勢の不備な点を洗い出し、来
年2月をめどに新たな対策をガイドラインとしてま
とめる。

 これを基に、自治体などに対し医療機器や医薬品
の備蓄、救急搬送の在り方、電力の確保などについ
て、地域ごとに実践的なマニュアル作りを促す方針。
(共同通信) - 9月30日19時1分更新


----------引用終了----------


障害者に冷たく、高齢者に優しい日本です。
最近、高齢者の障害が多くなってきたので、いっしょ
に対策に加えてもらってます。

地域でこういう対策が進むのは、とても助かりますね。
素直に感謝したいです。ありがとうございます。

御苦労さまです。