自閉症児の環境
しばらく書けなくてすいません。
見に来て下さった方、どうもありがとうございました。
今日は昔の情報からいってみます。
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200406290277.html
引用開始
参院選トップ
増える軽度発達障害の子ども <この6年、選ぶ6年(4)>
県西部の小学校の入学式。真新しい服を着た新1年生や保護者、来賓ら約200人が静粛な雰囲気で式典を進めていた。 「くたびれたー」「聞きたくなーい」。ある男児が体育館に響き渡る大きな声で叫び出した。その後も、後ろを向いたり周囲の児童を指でつついたり。先生が横に張り付くと、その手にがぶりとかみついた。
同じ学級に落ち着きのない男児がもう1人いた。授業中に1人が騒ぐともう1人が呼応。2人で教室を飛び出し、学校中を歩き回る。高さ約1.5メートルのげた箱の上で一緒に騒いだこともあった。 落ち着きがなく集団になじめない。特定の学力が極端に低い。こうした子どもたちが教育現場で目立ち始めている。 知的発達に遅れがあるわけではないが、「話す」「書く」「読む」など学習能力の一部が欠けるLD(学習障害)。
状況によって集中力が持続しなかったり集団行動ができなかったりするADHD(注意欠陥・多動性障害)。コミュニケーション能力が低いなどの高機能自閉症。これらの軽度発達障害が原因だと考えられている。
周囲の無理解から、不登校や非行、保護者による虐待などを引き起こす「2次障害」のケースも報告されている。
なぜ、こうした子どもが増えるのか。静岡大学教育学部の大塚玲教授(発達障害学)は、テレビやゲームの普及、屋外で遊べる場所の減少、環境物質の遺伝子への影響などを挙げながらも、「こうした要因というよりも、現代の環境が、その要素を持った子どもの特徴を引き出しやすくしている」とみている。 文部科学省は02年2月、初めて実態を調査。全国5地域の公立小中学校の約4万1500人(対象地域の全児童生徒数の2.5%)について学級担任らから聞いた。
学習面や行動面で著しい困難を持っている子どもは6.3%いた。県では2.39%と全国の結果より低いものの、40人に1人弱と1学級当たり1人はいる計算だ。 別の数字もある。県内の公立小中学校の養護学級に通う子どもは03年度で2148人。
このうち情緒障害は349人で、94年度の199人に比べると1.75倍になった。全国では2倍に増えている。県教委は「軽度発達障害と思われる子どもが養護学級に回っているのではないか」とみる。
文科省は昨年3月、「特別支援教育の在り方について」と題する報告をまとめた。従来の特殊教育から特別支援教育への転換を打ち出す内容で、軽度発達障害の子どもへの対応が盛り込まれたのが特徴だ。 養護学級や通級指導教室ではなく、通常の学級に在籍して必要な時だけ「特別支援教室」に通う形にすることや、盲・ろう・養護学校にセンター的機能を持たせ、地域における障害のある子どもを積極的に支援する、などの提言が並ぶ。 同省は数年内に実現させる考えだが、大塚教授は「特別支援教室を作った場合、教員配置はどうするのか。
財政的な措置が何も決まっていない。ともすれば学校現場にいっそうの負担を押しつけることになる。医療機関や地域などとの協力も必要だ」と指摘している。 (06/29)
引用終了
周囲の無理解からかどうかはしらないが、親や教育者が、障害を無視したがり、2次障害 をつけてしまうことはよくある。
自閉症児にとって、この2次障害程、手におえないものはないだろう。2次障害がでる頃は、子どもも成長していて、自傷や多害を押さえようとしても、手後れの場合が多い。 不登校や非行、保護者による虐待などを引き起こす「2次障害」のケースは、親だけではもう対応しきれない。
臨床例は充分あるはずなのだから、はやいところ具体案をだすべきだろう。 親、教師は、まず、子どもの精神状態を安定させるにはどうしたらいいか、から、考えるといい。
脳がヒートアップしていては、教育は入らない。まず、学べるようになるための環境つくりからだ。 それには、最初に自閉症児にかかわる教師が自閉症という障害を理解することからはじめなければならない。
こんな事件がおきてしまったのは、子どものせいでもなく、教師のせいでもない。
環境が整っていなかっただけだ。
http://mytown.asahi.com/tama/news02.asp?kiji=3875
引用開始
自閉症の児童校舎から転落か、大けが小金井
小金井市内の市立小学校で昨年11月、知的障害学級に通う男子児童(8)が、校内であごに大けがを負った。市教委などによると、この児童は自閉症で、校舎2階の体育館倉庫に入ったところ、入らないよう注意した担任の男性教諭(28)が扉を閉めたという。
倉庫の窓から5メートル下に転落した可能性が高く、警視庁小金井署が業務上過失傷害の疑いで教諭らから事情を聴いている。 市教委などによると、11月26日午前9時半ごろ、体育館で教諭が授業の準備をしていたところ、児童が倉庫に入った。注意したがまた入ったことから、教諭は児童をしかり、児童が中に入った状態のまま倉庫の扉を閉めた。教諭が扉を開けたときには児童の姿はなかったという。
その後、児童が泣きながら事務室に入ってきた。保健室で手当てをした後、病院で治療を受けたが、あごに全治1カ月の大けがをしていたほか、奥歯が5本が欠けたり割れたりしたという。 児童は現在、学校には通っていない。 市教委は「事実関係を確認中だが、児童に対し、扉を閉めるなどの指導をしたとしたら不適切なことだ」としている。 (2/2)
引用終了
ごく普通の健常児であったら、まず、このようなことにはならない。扉を閉めるなどの指導もありだろう。
これは、いわゆる自閉症児のパニックだ。親と教師の連係が取れていなかったのかもしれない。教師ひとりに罪を負わせては、ますます自閉症児の評判が悪くなってしまう。教師が不注意であったのは事実なので、ここでは追求しない。
成人した自閉症者のパニックが、他者を巻き込んで犯罪行為に近くなる場合もあるので、 学生で、まだ、学ぶ環境が整っているうちに、パニック対応を教えておくべきだろう。 本人も周囲の人々も、学ぶことは多い。
見に来て下さった方、どうもありがとうございました。
今日は昔の情報からいってみます。
http://www2.asahi.com/2004senkyo/localnews/TKY200406290277.html
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参院選トップ
増える軽度発達障害の子ども <この6年、選ぶ6年(4)>
県西部の小学校の入学式。真新しい服を着た新1年生や保護者、来賓ら約200人が静粛な雰囲気で式典を進めていた。 「くたびれたー」「聞きたくなーい」。ある男児が体育館に響き渡る大きな声で叫び出した。その後も、後ろを向いたり周囲の児童を指でつついたり。先生が横に張り付くと、その手にがぶりとかみついた。
同じ学級に落ち着きのない男児がもう1人いた。授業中に1人が騒ぐともう1人が呼応。2人で教室を飛び出し、学校中を歩き回る。高さ約1.5メートルのげた箱の上で一緒に騒いだこともあった。 落ち着きがなく集団になじめない。特定の学力が極端に低い。こうした子どもたちが教育現場で目立ち始めている。 知的発達に遅れがあるわけではないが、「話す」「書く」「読む」など学習能力の一部が欠けるLD(学習障害)。
状況によって集中力が持続しなかったり集団行動ができなかったりするADHD(注意欠陥・多動性障害)。コミュニケーション能力が低いなどの高機能自閉症。これらの軽度発達障害が原因だと考えられている。
周囲の無理解から、不登校や非行、保護者による虐待などを引き起こす「2次障害」のケースも報告されている。
なぜ、こうした子どもが増えるのか。静岡大学教育学部の大塚玲教授(発達障害学)は、テレビやゲームの普及、屋外で遊べる場所の減少、環境物質の遺伝子への影響などを挙げながらも、「こうした要因というよりも、現代の環境が、その要素を持った子どもの特徴を引き出しやすくしている」とみている。 文部科学省は02年2月、初めて実態を調査。全国5地域の公立小中学校の約4万1500人(対象地域の全児童生徒数の2.5%)について学級担任らから聞いた。
学習面や行動面で著しい困難を持っている子どもは6.3%いた。県では2.39%と全国の結果より低いものの、40人に1人弱と1学級当たり1人はいる計算だ。 別の数字もある。県内の公立小中学校の養護学級に通う子どもは03年度で2148人。
このうち情緒障害は349人で、94年度の199人に比べると1.75倍になった。全国では2倍に増えている。県教委は「軽度発達障害と思われる子どもが養護学級に回っているのではないか」とみる。
文科省は昨年3月、「特別支援教育の在り方について」と題する報告をまとめた。従来の特殊教育から特別支援教育への転換を打ち出す内容で、軽度発達障害の子どもへの対応が盛り込まれたのが特徴だ。 養護学級や通級指導教室ではなく、通常の学級に在籍して必要な時だけ「特別支援教室」に通う形にすることや、盲・ろう・養護学校にセンター的機能を持たせ、地域における障害のある子どもを積極的に支援する、などの提言が並ぶ。 同省は数年内に実現させる考えだが、大塚教授は「特別支援教室を作った場合、教員配置はどうするのか。
財政的な措置が何も決まっていない。ともすれば学校現場にいっそうの負担を押しつけることになる。医療機関や地域などとの協力も必要だ」と指摘している。 (06/29)
引用終了
周囲の無理解からかどうかはしらないが、親や教育者が、障害を無視したがり、2次障害 をつけてしまうことはよくある。
自閉症児にとって、この2次障害程、手におえないものはないだろう。2次障害がでる頃は、子どもも成長していて、自傷や多害を押さえようとしても、手後れの場合が多い。 不登校や非行、保護者による虐待などを引き起こす「2次障害」のケースは、親だけではもう対応しきれない。
臨床例は充分あるはずなのだから、はやいところ具体案をだすべきだろう。 親、教師は、まず、子どもの精神状態を安定させるにはどうしたらいいか、から、考えるといい。
脳がヒートアップしていては、教育は入らない。まず、学べるようになるための環境つくりからだ。 それには、最初に自閉症児にかかわる教師が自閉症という障害を理解することからはじめなければならない。
こんな事件がおきてしまったのは、子どものせいでもなく、教師のせいでもない。
環境が整っていなかっただけだ。
http://mytown.asahi.com/tama/news02.asp?kiji=3875
引用開始
自閉症の児童校舎から転落か、大けが小金井
小金井市内の市立小学校で昨年11月、知的障害学級に通う男子児童(8)が、校内であごに大けがを負った。市教委などによると、この児童は自閉症で、校舎2階の体育館倉庫に入ったところ、入らないよう注意した担任の男性教諭(28)が扉を閉めたという。
倉庫の窓から5メートル下に転落した可能性が高く、警視庁小金井署が業務上過失傷害の疑いで教諭らから事情を聴いている。 市教委などによると、11月26日午前9時半ごろ、体育館で教諭が授業の準備をしていたところ、児童が倉庫に入った。注意したがまた入ったことから、教諭は児童をしかり、児童が中に入った状態のまま倉庫の扉を閉めた。教諭が扉を開けたときには児童の姿はなかったという。
その後、児童が泣きながら事務室に入ってきた。保健室で手当てをした後、病院で治療を受けたが、あごに全治1カ月の大けがをしていたほか、奥歯が5本が欠けたり割れたりしたという。 児童は現在、学校には通っていない。 市教委は「事実関係を確認中だが、児童に対し、扉を閉めるなどの指導をしたとしたら不適切なことだ」としている。 (2/2)
引用終了
ごく普通の健常児であったら、まず、このようなことにはならない。扉を閉めるなどの指導もありだろう。
これは、いわゆる自閉症児のパニックだ。親と教師の連係が取れていなかったのかもしれない。教師ひとりに罪を負わせては、ますます自閉症児の評判が悪くなってしまう。教師が不注意であったのは事実なので、ここでは追求しない。
成人した自閉症者のパニックが、他者を巻き込んで犯罪行為に近くなる場合もあるので、 学生で、まだ、学ぶ環境が整っているうちに、パニック対応を教えておくべきだろう。 本人も周囲の人々も、学ぶことは多い。